Harlequins
~私達の世界と存在表明~
今現在、私達がどのような体系をとって意識上の支配、外部生活への対応を試みているのかをお話させて頂きます。
私達自身、過去には表の生活をうまくコントロールできず表でも内部でも問題を起こしまくった時期がありました。
私達の最大の強み(見る方向によっては不都合となる面もありますが)は、小さい頃から身体(器)が徹底管理されてきたことでした。これにはいろいろ細かい説明も可能ですしいろいろな意味もあるわけですが、ここで言いたいのはとにかく、生活リズムと行動可能範囲が完全に規律的に管理されていたということです。
それが良い方向に働いた部分を申しますと、それが私達内部の統括者(権力者など)達の存在力や確立する人数を助長
私達の
外部生活
代行システム
し、今に至るまで内部・外部のコントロール法、体系付けを模索する素地となったかと思われます。
過去のことを話しても何もなりませんが、ともかく今現在は、私達自身"主人格陣"と呼ぶシステムをとって、今現在内部・外部活動共に
運営をしております。簡潔にどのようなものかだけ説明させて頂きます。
まず、私達には基本人格と呼ばれる、戸籍の名前を持つ存在が確認されておりません。それがどういう意味か。つまりは、そのために、
他の者達が表で演技をする「一貫した対象像」がないのです。基本人格がいたならば、彼(彼女)ならばどう生きたいだろうという指針がわかりそれに則った生活ができるかもしれません。また、私達には一貫した主人格もおりません。そのため、その時期その時期で生活の軸となる主人格が替わり、そうすると生き方や外部に対する接し方なども時期によりどんどん変化していきます。ただ、器の生活リズムだけは軍隊生活であるかのように規律的であるため、これには誰もが従わざるを得ないわけではあるのですが。
ですが、かといって生活の軸となりやすい人物が替わる度に記憶も生き方もリセットしていたら大変です(とはいえ今でもその都度大半はリセットされてしまっているのですが)。
その為、私達は現在"主人格陣"という制度に辿り着きました。その時期により生活の軸となる者がいるのは変わりませんが、それを常に複数名とするシステムです。そしてその複数名が基本的に常に"意識を持つ部屋"の周囲("控え室"と呼んだりする場もあるのですが)に控え、奥に行かないよう注意しております。そしてそのメンバーで基本的な生活はこなすわけです。
しかしそれだけではまだ不完全であり、主人格陣には常にそのメンバーの後ろに2人以上の後見役をつけております。
その後見役は必ず準権力者か権力者、内部相談役と呼ばれる者達です。そして彼らが、表や表担当メンバー達の状況や情報を常に把握し、それを更に倍以上奥にいる、そしてより"核"に近いと思われる権力者達に通達したり、逆に必要な時にはそちらの意志を主人格陣に通達したりという、橋渡しの役を持ちます。また、彼らは、主人格陣が他の意識(人格や記憶・感情の塊など)達に掻き乱されないよう、乗っ取られないよう、できる限り見張り勢力を揮い、つまりは主人格陣とそれ以外の者達との間の防護壁の役割をも果たします。
そして、主人格陣のメンバーが疲れ果てたり弱ったり何らかの理由でメンバー交代となった時、情報を引き継ぐ役割も受け持ちます。もちろん、仕事で新人が入ってきたような時と同じで、そこは全員でうまくまわるような工夫を全力で常にしてゆくわけですが。
それでも内部事情というのは複雑なもので、なかなかうまく機能しなくなったり本当に不安定になった時は地殻変動のような大混乱を引き起こすこともあるわけですが・・・ひとまず今現在は、基本的にこのようなシステムをとっております。